読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

探さないで下さい

ここに説明を入力したいと思います

アイドルのいる辛い暮らし - 遠征中年研究員日記 (11/23) -  京都I博(おやすみホログラム・フェリーズ・Saoriiiiiなど)

【京都I博 2014.11.23 at 京都METRO】

f:id:koshi0816:20141123172543j:plain

 

【プロローグ】

京都I博ってイベントやってて今度11月にあるんだけど、絶対来た方がいいよ!」


新宿に向かう車内でひたすら語られたのは時を遡って9月15日、埼玉スタジアムで行われた「ぐるぐる回る'14」で2年ぶりのSaoriiiiiさんを見て、その足で新宿ロフトに車を走らせている時だった。それを熱っぽく語っていたのはうのうさん、京都I博をオーガナイズしている運営の片割れである(もう片割れはあのタニタクさん)。うのうさんも自分と同じく夜から行われる新宿LOFTのイベントに回すという事で一緒に車に乗って向かっていた車中だった。

 

京都I博はタニタクさんやうのうさんがいま一番見たいグループ・アーティストを自力でブッキングして京都に集めるといった主旨のイベント。よくある大人のしがらみでやるイベントではなく、本人たちが自ら楽しみたいためにリスクを顧みず、東京ではなく集客力にも不安のある京都で行う、とても意識の高いイベントである。タニタクさんの地元ということもあると思うが、東京まではなかなか足を運びにくい関西や中部四国の人にとっても貴重なイベントであるに違いない。

多分今回のイベントに足を運んだ関西以西在住の方もお目当てのグループが2組以上はいた筈である。東京でもそんなイベントはなかなかない。という自分もこのラインアップを知ると何があっても行かずにはいられなくなった訳である。早々に車で遠征する事を決心し同乗者を募り、あっという間にイベント当日を迎えた。

 

 

【往路 〜フェリーズへの開眼〜 】

朝4時に浦和駅に集合して、出発。今回の同乗者はTUMAさん、MAGOさん、3ちゃんさんというぷーらぁ*1寄りの濃すぎるメンバー。

 

この面子は最近おやすみホログラムのファン(通称"羊")で、今日もおやすみホログラムを見るためにはるばる京都へ向かうのである。自分は前々回のエントリーの際9月13日に初めておやホロを観て衝撃を受けてから足繁くライブに通っている。奇しくもその9月13日から現在の2人体制になった訳で、そのときの心許ないステージングから下北THREE、新宿ロフト、渋谷WWW、渋谷GARRETなど数々のライブを経験して2人組での体制が固まりつつある。7月に加入した八月ちゃんのキャラに加え、先輩メンバーである望月かなみ(通称かなみる)の個性がさらに最近になって(変な意味で)際立ってきており目が離せない。

 

f:id:koshi0816:20141124124841p:plain

京都までは483kmの道程。車で行くと東名〜新東名〜伊勢湾岸〜東名阪で約6時間。サービスエリア休憩を入れると7時間程度で到着するので、開演の13時には2時間ほど余裕がある。ぎりぎりなら6時出発でも良い気がするのだが、距離も長く渋滞が読めなかったので今までの経験も踏まえ余裕を持ってこの時間で行く事にした。

 

四日市までは着くのが早すぎるかもと心配をする程順調な流れだったのだが、目的地の京都に近づくにつれ、事故渋滞の連続に出くわした。渋滞の緩急で接触したのか、渋滞の流れで事故の処理をしているのを3つ連続で見た。渋滞で退屈な時間にTUMAさんにミュージックをリクエスト。TUMAさんがiPhoneからかけたのは今回のイベントの目玉アーティストである「フェリーズ」のアルバムだった。Fecebookのアーティストページの基本データは下記が記されている。

フェリーズとは

尾道で2013年春に誕生した渡船を愛する女性ユニット。
尾道在住のヨーコとマチルダの二人組。

 

ロコドルなのか微妙なところだが、地元の活性化するために結成されたアーティストである事が想起される。今年春にアルバムを出したらしく、一時期TUMAさんがTwitterで絶賛していた。リード曲である「渡船フェリー」はPVがアップされている。


[PV]フェリーズ「渡船フェリー」 - YouTube

 

一度聴いていい曲だなぁと思ったが深くはフックせずに今に至っていた。何しろ情報が少ないのである。殆ど尾道でのイベントにしか参加せず、東京はおろか関西のイベントにも参加していない。なんと今回尾道市(広島かも)以外の場所でやるのは2回目だという。そしてアルバムは通販でしか入手する術がない。なにしろ全体的にハードルが高すぎるのである。でも裏返すとそれだけ期待も高い。おそらく通販でしか手に入らないCDも持ってきているだろう。楽しみであった事は確かだが、でも正直に言うとフェリーズがメインの目的ではなかった。

 

だが、車内でTUMAさんが通販で入手したというこのフェリーズのアルバムを聴いて、その期待感が180度変わる

 

車でCD音源を聞くとPCやスマホで聴いた時と比べ物にならないほど音が凄く良いのである。アルバム内の他の曲も初めて聴いたのだがクオリティが高いし、いい意味で作り込まれすぎず脱力系である。そして歌詞が徹底して「渡船」と「尾道の情景」しか述べていない。惚れたはれたなど野暮なフレーズは一切なくフェリーと尾道観光を徹底している。そして曲調は昭和というより更に古いグループサウンズの流れを汲む音。そしてベースとドラムの音が変態的なまで低音に振っている。そのくせシンセやピアノ、ギターは一昔前の懐かしい歌謡曲的な音。そこにヨーコとマチルダの色気のある大人っぽい声が痺れる。さらに謎の男性MCのラップがアクセントになっていて、こんな狂った組み合わせは聴いた事がない。曲中にメンバーから振られたソロパートのギターはコードから単音のチョーキング*2しかしてなかったり、適当な口笛のソロが入っていたり、何かの音楽ソフトにデフォルトで入っているようなクラップ音が入っていたり、ツッコミ要素も満載なのである。その割にはミキシングがきっちりしていて音楽としてきっちり完成している。何を目指しているか分からない。訳が分からすぎる。センスとユーモアに満ちあふれすぎている。

 

その中でも個人的に一番驚いたのはTr.12の「尾道クルージング [Tatsu Mihara REMIX]」である。元音が完全に分からず、ベースがうなりまくり、Vo部分をめちゃくちゃにいじってVOXにしただけのSEが上物に乗っている完全にテッキーなHOUSEで、VOXがSEじみているのでもう少しBPMが速いと完全にサイケデリックトランスだ。このトラックをかけるとキックの低音で車のガラスがビビる程。おそらく普通のヘッドフォンでは出ない数十Hzの帯域ががっつり入っているはず。変態過ぎるトラック。

 

こんな音を尾道の観光イベントなどで地元の年寄り子供相手に演っているとは、どんな趣味なんだろう(注:褒めています)。車内は一気にフェリーズへの期待が高まり、それからこのアルバムを3周ループして聴いてしまった。おかげでとても退屈な高速の渋滞をしのぐ事が出来て、車は高速を降りて京都市内へ入った。

京都に入ってからも一般道が大渋滞。そしてやっと会場である京都METROの近くに到着。周りには沢山のコインパーキングがあるのだが、近くのパーキングはどこも満車。結局何周も鴨川の辺りをうろうろして車をパーキングに停めて徒歩会場まで着いたときには12:30を過ぎていた。もし出発が1時間遅かったらとても開演に間に合わなかっただろう。

朝も昼も食べていなかったのでみんなでコンビニでお昼を買って食べ、それから会場に入ったのは開演後。すでにステレオ大阪が終わっていて、その後の転換のMCも終わろうとしていた。

 

f:id:koshi0816:20141123131100j:plain

全部のグループについて書くと長くなるので、今回特にお目当てだったおやすみホログラムとフェリーズ、そしてSaoriiiiiについてライブの感想を書く事にする。総括で言うと、じゅじゅもHauptharmonieもミライスカートもせのしすたぁもとても良かった。でも思った事を全部書くと本が1冊出来てしまう。それほど情報量の多いイベントだった。

 

 

【優勝候補!?:おやすみホログラム】

じゅじゅが終わって転換MCを挟んでからおやすみホログラムの登場である。初遠征ということで初めて観る人も多いだろう。フロアの前方へ行くと知った顔しかいない。

セットリストは「ドリフター」→「Plan」→「ラストダンス」→「マシンソング」→「note(仮)」だったと思う(記憶が不確かなので間違っているかも)。最近ずっと観ているから初めて観た人にはどう映ったか分からないが、今日は2人体制になってからはパフォーマンスとして一番の出来だったのではないかと思う。ライブ中にちょっかいをかけてくる羊と激しくやり合うところやフロアを盛り上げようとする姿勢など形はともあれ、キチンと客に向かっていたし、見せる事に徹底していたと思う。

「note(仮)」ではかなみるさんが自らフロアに降りたいと言い出し、サビのところでフロアの真ん中を空けて二人をフロアに入れて、客で囲んで盛り上がる。「note(仮)」はもともと盛り上がる様な雰囲気の曲ではないのだが、いまや持ち歌の5曲の中で一番グルーブな曲になってきている。

この時点では、僕もおやホロが優勝候補だと思っていた。 

 

 

【ヨーコとマチルダ(とMCマキバオー)がフロアに残した衝撃:フェリーズ】

活動を開始して間もないHauptharmonieはすでに沢山のファンを付けていて今日は絶えずフロアでモッシュが起こるほどの盛り上がり。最後の1コ前にやった「映ゆ」は CORNELIUS - New Music Machine  を想像させるギターポップ、ラストの「Love likes a mille-feuilles」はアップテンポのピアノハウス。それ以外にも新曲のスカなど色々なジャンルを取り入れた音楽性。


CORNELIUS - New Music Machine - YouTube

 

そんな若々しいステージの後、MCをはさんでフェリーズの登場である。フロアの前方へ詰める。MCではフェリーズのリハを見たタニタクさんがすでに興奮している。そして帯同してきていたMC MAKIBAOUさんが紹介される。話を聴いていても人の良さが分かる好青年だ。そして、おそらく今日フロアに来ている客の一人も見た事がないだろうフェリーズのステージが始まる。

morning crusing  night crusing
渡船で繰り出そう

 二人のアカペラハモから出囃子が始まる。これは、、、なんとさっき車中で絶賛していた「尾道クルージング [Tatsu Mihara REMIX]」ではないか!?まさかこのREMIXが出囃子になるとは思わなかった。狂っている。車中で一緒に聴いていたみんながこの出囃子で高まる。

 

そしてメンバーであるヨーコさんとマチルダさんがステージに登場。それから40分のステージがあっという間に終わった。正直フロアにいた自分たちもこんなに盛り上がるとは思わなかった。ライブすら見ていないグループに40分の持ち時間を与える京都I博の主催も本当に頭がおかしいけど、完全に正解だった。RemixとSoundscapeを除くアルバムの曲(7曲)は全部やったはずだ。楽しすぎてセットリストは覚えている由もないのだが、最後にきっちりリード曲である「渡船フェリー」を持ってきて、フロアのみんなでサビのハッチの開閉する振り付けをする。腕を上げたり下げたりするだけのとっても簡単なフリだが前後移動が加わるのでみんなでやると得も言われぬ一体感がある。単純だがBiS現場の晩期にRYUKYU IDOL現場より持ち込まれて流行した「らいおん。ブレード」にエンスージアズムの方向性がとても似ていると思った。後半からMC MAKIBAOUさんがラップを入れてくる。それがやけに盛り上がる。こんなポテンシャルの高いグループがいくら尾道のローカルアーティストとはいえ、県外へ積極的に出てこないなんて勿体なさ過ぎる。むしろ尾道を売り出すなら積極的に県外のイベントに参加して、ふらっと見に来た人たちの度肝を抜いて欲しい物である。

 

イベントが終わったらすかさずCDを求めに物販の列に向かったが既に30人以上並んでいた。あらかじめ車内でアルバムを聴いた自分たちはともかく、おそらくライブで初めて聴いたであろう人たちの心を打ったのは間違いない。フェリーズ運営が持って来ていると言っていた61枚のCDはおそらく一瞬でSOLD OUTしたであろう。

f:id:koshi0816:20141123181854j:plain

ライブ後に運良くプロデューサーの方やメンバーとも少しお話が出来たのだが、これだけ盛り上がるとは思っていなかったらしくとても嬉しかったとの事。そもそもそれだけのパフォーマンスが出来るのなら順応力が高いドルオタが沸くのも当然の結果だと思う。まだ未定だが来年1月に都内のイベントに参加するかもしれないと言う事もプロデューサーさんから聞いた*3ので初東京ライブがあるとしたらそれも絶対に行きたい。

京都I博のアカウントも節操がない

 

 

【やっぱりサオリさん:Saoriiiii】

遠征だから今日の事をブログを書こうかと思っていたが、実は少し躊躇していた。理由はいろいろあるがSaoriiiiiさんの事をうまく書く事が出来ないだろうと思っているからである。自分はBiS現場に通う様になる前にかつてSaori@destinyとして活動していた彼女のライブに足繁く通っていた。Saori@destinyの活動停止(正式には未だに活動停止と言っていない)の流れやラストライブの話など、遡ればいくらでも話したい事はあるが、いまさら昔の事を語っても仕方がないし何かがプラスになる訳でもない。多少の内容は知りたければ検索する事でいくらでも知る事は出来る筈である。

そんな経緯があり今年9月15日のぐるぐる回るで再デビューを果たした彼女が京都I博に出演すると聞いた時から京都に行く事は決めていた。そんなこんなで実は京都I博に行く事を決めたのはおやホロでもフェリーズでもなくSaoriiiiiさんなのである。いつかあの頃に見たフロアの熱狂をまた見届けたいのかもしれない。

 

ミライスカートさんのライブ後、MCを挟んでSaoriiiiiさんのライブが始まる。前方にはかつてのデートピア現場で見慣れたサオリファンが並ぶ。そして最近音源が配信でリリースされた「3cmディスタンス」のイントロが流れる。かつてのS@dのラインアップに負けない、テッキーなトラックだ。セットリストは下記。

Remixを含めないと現在Saoriiiiiさんの持ち曲は5曲。先日新曲の「money」が加わり30分の持ち時間で戦える様になった。かつては30曲以上持ち歌があった事を考えるとまだまだ武器として十分な状況とは言えないが、それぞれの曲がそれぞれのクリエイターがサオリさんの事を想って作ったとても素敵な曲だ。これからまた少しずつ増やして行けばいいのである。ぐるぐるの時はとても緊張していたのがこちら側でも分かるくらい正直ぎこちないアクトだったが、先週の吉祥寺と今日の京都はブランクがあったものの、かつてのスタイルを取り戻しつつあり、これからもずっと観ていきたいと思わせるに十分のものだった。

 

今日のライブを観た、かつてのサオリさんのステージをあまり観ていない知り合いが口々にあの曲が気に入ったなど言ってくれたので、自分の様なバイアスがなくても心に響くステージだったのだろう。

 

 

トリはせのしすたぁさん。優勝最有力候補。Saoriiiiiさんで火照った体を外で涼めていたら、外からいきなりパジャマのままやってきてそのまま店内にIN。ライブ自体は音源のトラブルなどがあり流れを止められる部分も幾度かあったがその辺は流石、メンバーがうまく煽りながら盛り上がっていた。後ろから見ていたがフロアと演者で一つになっているすごい光景だった。そのままアンコールもあり熱狂のイベントは幕を閉じた。

 

 

【反省会〜帰路】

ライブ後の物販、おやホロさんは初関西という事もあって、すごい行列だった。

物販も終わり、せっかく京都に来たんだからと食事をと思ったが、周りに京都らしい食べ物屋さんも見つけられず、時間もあまり無駄に出来ないので、近くのびっくりドンキーで夕飯を食べる。そして別ルートの仲間と別れ、車組で帰路へ。

帰りも京都市内は大渋滞で動かないので、裏街道を通り渋滞をパスして何とか高速へ。そこからは夜中という事もあり殆ど渋滞もなく、すこしSAで休憩をとって4時過ぎに渋谷で3人を下ろし無事帰宅し就寝。

 

 

【総括】

本日の京都I博、個々のライブではなく全体のイベントという括りでは個人的には今年ベストだと思う。特にこのイベントに来なければ観る事もできなかっただろうフェリーズを引っぱり出してくれた京都I博のイベンターの二人には最大級の敬意を払いたい。もちろんSaoriiiiiさんやおやホロさんもブッキングしてくれて感謝しかない。色々大変だと思うけど今後も続けて欲しいと思う。次回も楽しみです。

 

 

【おまけ】

サオリさんも優勝したかったようです.......


京都I博 vol.4|Saoriiiii

*1:元BiSのリーダー、現LUI◇FRONTiC◆松隈JAPANのフロントマン兼ボーカルのプールイのファンの総称。

*2:TUMAさんによると、チョーキングではなくボトルネック奏法ではないか?とのこと。

*3:詳しく決まったらFacebookで連絡するそうです。